ホスピタリティサービスを提供するHyattは、お客様に対するコミットメントで知られていますが、このコミットメントは社員にも及んでいます。Hyattの人材担当バイスプレジデントであるランディ・ゴールドバーグは、次のように述べています。
「当社の人材管理戦略は、従業員、オーナー、お客様から選ばれるブランドとなるという目標に焦点を合わせています。Hyattの従業員がそれを実現するために、お客様と同じくらい従業員体験のあらゆる面に、ホスピタリティを注いでいます」
しかし、95,000人以上の従業員を抱えるHyattにとって、一人ひとりに合わせたパフォーマンス管理を行うことは容易ではありませんでした。また、Hyattには人材の可視化も欠けていました。
「Hyattでは、多くの人材管理システムを試しましたが、自動化されていないために情報のアップデートが非常に困難でした。人事システムと統合されたシステムがなく、各従業員が自分のキャリア志向を更新することもできないため、最新の情報を得ることは非常に困難でした」とゴールドバーグは述べています。
コーナーストーンを選んだ理由
Hyattはコーナーストーンオンデマンドの統合タレントマネジメントソリューションを選択しました。まず、南北アメリカ地域のオフィスおよび運営ホテルに、コーナーストーンパフォーマンスとコーナーストーンサクセッションを導入しました。
Hyattの人材担当バイスプレジデントであるランディ・ゴールドバーグ(Randy Goldberg)氏は、次のように語っています。「従業員の職務経歴を作成し、キャリア志向を選択できるようにすることで、彼らの求めるキャリアをその経験とともに把握できるようにしました。以来、北米のHyattブランド下の施設とホテル間の異動は53%増えています。キャリア機会に対する理解が深まり、従業員にとってキャリアの選択肢がさらに増えたと実感しています」
また、Hyattはコーナーストーン上で「People Finder Report(人材検索レポート)」を作成し、新たな職務に対応できる有望かつ有能な従業員を採用できるようにしました。
ゴールドバーグ氏は次のように述べています。「コーナーストーン導入前は、社内異動の多くは社内の人間関係や顔見知りの範疇で行われていました。このアプローチでは、人材について正確に把握することができませんでした。『People Finder Report』によりマネージャーは、昇格可能と指定された個人は誰か、希望の異動先はどこか、希望の職務は何かを把握でき、当ホテルにとって非常に重要なツールとなっています」
人材をリアルタイムで可視化
有能かつ有望な人材が後継者として準備ができている状態にすることは、Hyattの存続と成功に欠かせません。
ゴールドバーグ氏は次のように語ります。「私たちは、今ではコーナーストーンサクセッションによって、当社の人事システムと連動し、正確な後継者情報をリアルタイムで利用できます。たとえば、誰か昇格したら、『People Finder Report』からその人材を除いた残りの人材プールが可視化されるため、誰もが適合する人材のみを完全に把握できます」
候補者の採用にかかる時間を短縮
これまで、職務に合った適切な人材を探すことは、非常に時間のかかる作業でした。「以前は適切な採用候補者を探すのに優に1か月以上かかっていました」と、Hyatt Regency Chicagoの採用担当マネージャーであるロッコ・ラフロンザ(Rocco Lafronza)氏は語っています。「コーナーストーン導入後は、わずか数日で終わる場合もあります」。Hyattのリーダーは「People Finder Report」によって、世界中の欠員に対して社内の候補者を素早く採用できます。
「当社はコーナーストーンのおかげで、社内の人材を非常に素早く、容易に探すことができます」とゴールドバーグ氏は述べています。
人材評価の頻度と一貫性が向上
これまでの人材評価は手間のかかるプロセスであり、定期的に実施することが困難でした。コーナーストーンパフォーマンスの導入後は、Hyattでは6か月ごとに人材評価を実施しています。
Hyatt Regency McCormick Placeの人事担当副ディレクターであるダグ・サリバン(Doug Sullivan)氏は、次のように語っています。「米国内に従業員が数千人もいる状況で、全員のキャリアに対する関心と能力開発ニーズを確実に把握することは困難です。当社はコーナーストーンによって、新たなキャリア機会と能力開発を求めている人々と、企業の人材ニーズを結びつけることができます」
従業員エンゲージメントが向上
コーナーストーンパフォーマンスの導入後、Hyattの従業員エンゲージメントスコアは上昇しています。この上昇一因は、透明性にあります。従業員は今、自身の課題や強み、弱みなど、自らの業績評価に瞬時にアクセスできるようになっています。
ゴールドバーグ氏は次のように語ります。「業績は、従業員のHyattへのエンゲージメントを理解するための重要な要素です。自らが会社に価値をもたらしていると実感している従業員は、Hyattを前に進め、お客様を大切にする人材です」